05.もらい泣き
「お、おい日本何で泣いてんだ?」
「す・・・ま、せん」
「あ〜落ち着けって、な?」
日本の背中を優しく叩きながら声をかけるが全然泣き止まず、四苦八苦しているところにイギリスが歩いてきた。
「ん、日本とフランスじゃねぇか。何してんだ?」
「おおーイギリスか。何か日本がな・・・」
「うおっ!な、何泣いてんだよ!?」
イギリスは日本が泣いていることに今さら気付いたようで大げさに驚いて一人あわあわと変な動きをしている。
「気付くのおせぇって―――って何でお前まで泣いてんだよ!?」
何でか今まであわあわしながら、日本を慰めてるんだか何してんだかわかんないことをしていたイギリスが日本といっしょになって泣き出していた。それには日本も驚いたようで少し涙がおさまっている。
「う、うっせぇ!俺は泣いてなんかねぇよ!!」
「って、お前泣いてるじゃんよー」
「泣いてない!!」
「じゃあその目から零れてるもんは?」
「これは、その、汗だ!」
「ほーお前は目から汗が出んのかー器用だなー」
「っ・・・ば、ばか!」
そんな会話をしている間もイギリスの瞳からはぼろぼろと大粒の涙が溢れている。
そこにはいつの間にか泣き止んでいる日本が、何で泣いているのかわからないイギリスのためにハンカチを持ってきてくれていた。
「イギリスさんどうぞこれ使ってください」
「ぐずっ・・・悪い・・・」
「それでどうされたんですか?」
「・・・・・・・・・・・・日本が泣いてるのみてたらかってにでてきた・・・」
「ぷっ、おま、どんだけー!!」
「笑うんじゃねぇよ変体野郎!!」
「日本は何で泣いてたんだ?」
「ああ、私はこれを観ていて」
「んー何々『ヘタリアの中心で愛を叫ぶ』?」
「はい、我が国の映画です。よかったら貸しましょうか?」
「ふーんじゃあ借りとくわ」
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title by:あなぐら
後書き
最初ら辺、仏日ぽい?
何が書きたいのかわからない文章になっちゃった。だって仏にいちゃんにどんだけーって言わせたかったんだもん!!
そして、英は仏にはツンツンだけど日には素直だといいなーっていう妄想
2007/10/8