三女と主人公の日常
ちょっと気晴らしにと買い物に出た駅前で見知らぬおじいさんに声をかけられた。いや、別に援交目的の変な人とかじゃなくて道がわからなくて聞かれただけ。
「お嬢さんすまないがこの家がどこにあるか知ってるかね?」
「えー―――・・・知ってます。っていうか私の家です」
「おお、そうか。もしかして君は櫻庭さんのお嬢さんなのかい?」
「はい。よければ家まで案内しますよ」
「それはありがたい。だが、ここで何か用事があったんじゃないのかい?」
「ちょっと気晴らしに買い物に出てきただけで、それにそろそろ帰ろうかと思っていたところでしたから」
「それではお願いしようかね」
「はい!」
「着きました。ここです」
「ありがとう」
「いえいえ、どういたし―――・・・えっ?名前教えましたっけ私?」
「まだ気付かないのかな?」
そういっておじいさんが顔に手をかけて引張るとなんと顔が破れていく。その下からは私もよく知る顔が出てた。
「このぐらいの変装見抜けなくちゃダメじゃないのー」
「黄巳姉かー全然わからなかったよ」
「まだまだね。もっと精進しなさい」
「はーい。でも、黄巳姉の変装見破れるのって柊兄か青李姉ぐらいだよ?」
「だからも早くそのぐらいになりなさいって言ってるのよ」
「わかりましたーがんばりまーす」
「もう、この子ったら本当にわかってるのかしら。まぁいいわお土産買ってきたのいっしょに食べましょ」
「うん!」
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2008/1/18
clap up:2007/8/27