咎狗
*彩雲国主の前世時代です。




「あっれ〜ちゃんはっけーん」

「うげっ・・・最悪ーグンジかよ」


よりによってこいつに会うとはついてないな。いや、むしろ何か憑いてるのか?


「なぁにしてんの?」

「見てわからんか?猫だよ」

「くうわけ?」


思わず喰う発言したアホの子の頭を叩いたの仕様がないことだろ。その際、いてぇ!とあがった悲鳴は無視だ。


「あほか。んなもん食うかよ」

「じゃあなにしてんだよ」

「こいつ怪我してんだろ。しかも子猫じゃん、ちょっと治療してやろうかと思ってな」

「まじぃ?ちゃんがちりょうねー」


何でそんな意外そうな顔してんだ?
喧嘩売ってんだったら買うぞ。あ”ぁ!?


「何か文句あっか?俺がしちゃ悪いのかよ」


言葉ついでに一睨みしてらったけど、それもグンジにとっては気にならないらしくどこ吹く風で流された。
珍しい、いつもだったら死合に発展するのにな。


「べっつにーでもいがいかも」

「言っとくけどな俺は可愛いもんは好きだぞ。お前みたいな可愛くないもんは嫌いだけどな」


そうだ。この世の中可愛くないものなんて滅んでしまえ。例えばどっかの変態仮面とか鉄パイプに名前つけてるやつとか金髪のアホの子とか変態仮面とか日本刀持ってる鬼畜様とか変態仮面とか変態仮面とかな!!


「ひっでーの。俺はちゃんのことだいすきなのに」

「キモッ」


本気で吐きそうになったぜ。


「ぎゃははは・・・へんなかお」


まじで殺ってやろうかこいつ・・・


「うっせー、俺は元々こんな顔だ。つーかさ、いい加減お前帰れば?しょーじき鬱陶しいんだけど」

「えーつれねぇこというなよー殺ろうぜー」


疲れて、もうそんな気分じゃないのでさっさとお引取り願いたい。
こいつと話してると気力がどんどん減っていくって言うか、アホらしくなってくるって言うか。はぁー・・・


「却下。今そんな気分じゃねぇ」

「えーえー・・・んじゃさこんどさーそれみにいってイイ?」

「それってコイツか?お前子猫なんかに興味あんの?」


自分も猫属性だからか?


「べつにねぇけどぉなんとなくなー」


ないんだったら何でだよ。まったく意味のわからん。


「変なやつ。って最初からか―――・・・暴れねぇなら来てもいいぜ」

「あ゛?あばれねぇよ」

「はいはい一応信じといてやるよ。んじゃな」

「いちおーとかひっでぇ・・・ま、いいかーばいばーい」








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ちょっと言い訳・・・
主人公は可愛いものはもちろんキレイなものも好きなんですけど、面倒くさいのとかは嫌いなんです。だからやたらと絡んでくるグンジやキリオ、シキ様に時々本気で殺意沸いちゃってます。仮面はマジでキモイとか思ってるけど・・・


再録:2009/8/29
clap up:2008/11/20