咎狗
*彩雲国主の前世時代です。
:「にゃーはっはっはー!うひゃひゃっ、いひっ」
鳳珠:「こいつに酒を飲ませたのは誰だ?」
黎深:「気づいたら飲んでいた。しかも貯蔵してある分も全部だ」
飛翔:「俺のも飲んでしまいやがった!畜生めが!」
悠舜:「私が来たらこの状態でしたね」
鳳珠:「・・・どうにかしろ」
飛翔:「誰がだ?」
悠舜:「どうやってですか?」
黎深:「私に命令するな」
:「ひっく・・・ふははははは」
鳳珠:「・・・・・・」
上記の会話を聞いてわかるように状況的には最低最悪。気分的にもどん底。
見なかったことにしてここから出ていきたい、でもそんな事をすれば残りの3人からぐちゃぐちゃ言われるのは必至だ。
用事で今ここにいない文仲が羨ましい。いや、妬ましい。なぜ私も今日用事がなかったのか・・・
どう行動すればこの現象(事件でも可)を収められるか考えるが、どんなに頭を捻っても名案が浮かんでこない。こんな時には国試上位の頭も全く役に立たない。
いつもは黎深などの問題児に振り回され、何とか手綱を握ったりと苦労人なポジションだが腕は相当立つし頭も切れる。このまま全員で飛びかかったとしても返り討ちにされるだろう。
それにが酒に酔う場面など見たことがなかった。飛翔と飲み比べをしても平気な顔をしたのに、今日のこの状況は予想外としか言いようがない。
「がこんなことになるなんて予想外ですね」
私の考えていたことと同じようなことを考えていたのか、止めることを放棄したかのような表情な悠舜がぽつりともらした。
「さてどうしたものか・・・」
「ひゃひゃひゃひゃ・・・・・・・・・・」
その辺りを破壊しながら笑い転げていたは行き成り笑い声を止めたかと思うとパタッと倒れ寝てしまった。
「寝たのか、人迷惑なやつだ」
今まで傍観していた黎深は「ふんっ」と鼻息を1つ吐いた。
「これからに酒はあまりすすめないようにしたほうがよさそうですね」
「ああ、確かに」
「ぜってぇにこいつには俺の酒はやらん!」
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普段はお酒に強いんですけど、ほんとごーーくたまのたまにストレスとかたまっているときにはこんな状態(泥酔、笑い上戸等々)になっちゃうんです。
再録:20100306
clap up:20090829