ちっさな君が
今日もいい天気だねーとのほほんと空を見ていると後ろから声がかけられた
「ねーねーあれさぁ佐助とこの犬じゃない?」
クラスメートのちゃんに言われ窓の外を見てみると赤いのがいた。しかもめっちゃうれしそうに手振ってるし
「あーうん。ダンナったら何してんのかねー」
ちゃんの犬という発言を無視してダンナの方を見ていると後ろから近づいてくる影
「あっ!あーあ手なんか振ってるからー」
こっちに向かって手を降っていたダンナは体育教師のお館様(武田先生)に愛の鉄拳を貰っている。そこから殴り愛(合いじゃなくて愛なところがポイント)に発展。あーあ今日も授業になんないなご愁傷様とか薄情なことを考えていたらちゃんがつついてきた
「あれってさーいっつもしてるけど幸村って丈夫だよね。佐助しないの?」
「やめてよちゃん。あんなことしてたら俺様今頃病院だよ?お館様の拳受けて平気なのはダンナだけだって」
「それもそーか。私だったら一発ケーオーで即死だわ」
「はは、そうだねぇちゃんちっこいからすごい吹っ飛びそう」
「ちっこいゆうな。私が小さいのはお母さんのせい」
「お母さんとそっくりだよね。中身の外見も」
「外見が似てるのは認めるけど中身は似てないよ。私はあんなにおっちょこちょいじゃないもん」
ちゃんてのお母さんてちっさくて天然で可愛らしい人なんだよね。その遺伝子をばっちり受け継いじゃってるんだけど本人は違うって言い張るんだよね
「えーそっくりだよ。ばっちり遺伝し受け継いでるって」
「違うってば。どうせなら身長とかお父さんに似て長身になりたかったな」
「そう言えばちゃんとこのお父さんて見たことないけど身長高いんだ」
「うん。193cmあるの。でこぼこ夫婦でしょ」
「そりゃすごい身長差だね。約40cmぐらいあるんじゃない?」
「そうなの。お母さんと似たような身長の私もなんだけどお父さんとしゃべる時とか上向かなくちゃいけないから首がしんどいわ」
「たしかにしんどそう。俺はそんな見上げることないからわかんないけどね」
「うわー嫌味!?身長があんまり高くない私に対しての嫌味なわけ?」
「さーね。けど俺はちっちゃい方が好きだけど」
「は?」
「抱きしめた時とかジャストサイズっぽいし、可愛いじゃん一生懸命背伸びしてる姿とか。俺はそういうちゃんが好きなんだけどね」
キーんコーンカーンコーン
タイミングよくなったチャイムを聞いて俺は言い逃げ上等で教室を出た。
後に残ったのは退屈な授業から開放され一息ついている生徒たちと赤くなった一人の女子生徒
ちっさな君が愛おしい
(な、な、何ぃーーー!?)
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後書き
やっちゃいましたバサラの現代パロ。だって好きなんだもん佐助!!(逆切れ!?
これからも趣味に突っ走って書きなぐっていきますんでよろしくお願いします。ここまで読んでくださってありがとうございました
2007/6/2