OLD MEMORY






いつぶりだろうなここに来たのは、たぶん俺が23歳のときだから4年前か。もうそんなにたっていたなんて時の流れっていうやつは速く感じるぜ。時間がすぎるのが速く感じるのは俺もそろそろ年ってことか?そういえば最近、体も鈍ってる気がするし本格的に隠居生活に入るべきかな。そうだな、田舎のほうで自給自足の生活しながら縁側で茶ぁすすって猫なでてゆっくりするのもいいと思わねぇか?あっ後、近所の奥様方と井戸端会議これははずせないな


「何言ってんスか。さん」

「何って今後の隠居生活について?」

「昔っからそんなことばっか言って、まだまだ現役でいけるでしょ。って言うか減益でバリバリ働いてるぐらいの歳だと思うんですけどねぇ」

「えーそうか?けどあれだ、俺はのんびぃり過したい派なんだよ」

「・・・さんはいっつもそんな感じだった気がするんスけど。そういや、慌ててるとことか見たことない気がする」

「そうだっけか?気のせいだろ。俺はいつでもテキパキ働いてたぞ」

「・・・もうそれでいいです」

「何だ?はっきりしねぇな。あっお前あれだろ俺と一緒に隠居生活送りたいんだろ。衛士」

「何でそうなるんスか俺はまだ刑事でいいですよ」

「でいいってお前、相変わらずやる気ない感じだな」

「はぁ」


ここは警視庁捜査一課のある部屋で、俺は元刑事だ。4年前にある事件がきっかけで刑事をやめて探偵なんて怪しいものをしている。そんでこの超テンション低くてやる気がなさげなやつは刑事時代の後輩の笹塚衛士。こいつはやる気なさげの癖に結構使えるから評価は高いようで最近は実力があると有名みたいだ。まぁ何でこいつと俺がこんなとこで俺のこれからについて話しているかというと


「もしもーし。どちらさん?」

『私だ』

「私私詐欺?」

『警視庁刑事部の笛吹直大だ!』

「冗談だってわかってますよ。超エリートの笛吹さん」

『お前というやつは・・・まぁいい、今すぐ警視庁まで来い』

「それこそ冗談。俺はもう刑事じゃないんですよ、もちろん犯罪者なんかじゃないのに何でそんなとこ行かなくちゃいけないんですか?」

『問題が起こったんだ、少しぐらい協力しろ。昔お前の尻拭いはいやというほどしてやった気がするんだがな』

「うわぁ刑事が脅迫?最近は物騒な世の中になりましたね」

『ふん。何とでも言え。とりあえず来い、今すぐだぞ』


ガチャ。プープープープー


「笛吹さんも相変わらずだなぁ。しゃーない行くとしますか」


ってな感じでお偉い警視庁刑事部のエリート様から呼び出しかかってきたら衛士から状況を聞けって来た瞬間にこっちに回されたからなんだけどな。


「ってなわけで状況教えてくれ」

「何がってなわけでなんですか。さんのいうことなんでもう何でもいいですけど。じゃあ説明するんで、一回しかしないんでちゃんと聞いててくださいよ。」

「衛士その言い方ひどい・・・って言うかすんげー失礼じゃねぇ俺に対して」

「はいはいすいませんでした。それで被疑者Aの自宅・・・






「了解。んじゃ聞き込み行くぞついて来い」

「うっス」


何か昔に戻ったみたいで懐かしく思えた。事件に巻き込まれたのは釈然としないがこれはこれでいいかもしれないと思ったんでオッケーっとしましょう。とりあえず今はこのヤマ片付けることに専念しますか



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後書き
初めての男主人公なんですけど山なし落ちなしで何が書きたいのかよーわからん文になってしまいました。しかもまだ続きそうな感じ、どうせならこの設定で連載書こうかなぁって思ったんですけど今ある連載終わってから考えます。
どうもありがとうございました

2007/6/15