ある冬の日の話





「ねぇファイさん」


「んーなぁに」


「なぁにじゃないです。こっちが何ですよ、この手」


「え〜?手?」


「そんなカワイ子ぶってわかんないふりしてもダメですよ。いや、確かにかわいいですけど」


「オレかわいい?でもちゃんのほうがかわいいと思うよ?」


「な、何言ってるんですか!私なんか全然かわいくないです!もう!!そんなことより話題そらさないでください。手ですよ、何で私はファイさんと手繋いでるんですか」


「だってあったかいでしょ?こんな寒い日だもんこうしてるほうがいいと思わない?」


「う〜確かにあったかいですけど、・・・恥ずかしいです」


「そう?オレは恥ずかしくないよ。もしかしてちゃんはいや?」


「・・・じゃ・・す」


「え?」


「い・・・じゃ・・です」


「ん?何て言ったの?」


「っ、ファイさんの意地悪!絶対今の聞こえてたでしょ」


「わかんなかったからもう一回言って。ね、ちゃん」


「いやじゃないです!」


「よかった、じゃあもちょっとこのままでいようね」


そういったファイさんお顔は凄く嬉しそうで私は何もいえなくなり、せめてこの赤くなった顔でけでも見られないように下を向いて歩くことにした。でもきっとそんなことしても無駄なんだと思う。だってファイさんはいつだって何だって私のことはおみとうしって感じなんだもん。ほら今だって私の頭の上から優しいあなたの笑い声が聞こえてくる


あったかいあなた


心のあったかい人は優しいっていうじゃない?じゃあ手のあったかい人は心は冷たいの?そんなことないって私は言い切るよ。ほらあなたの手はこんなにもあったかいもの



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後書き
会話ばっかりで短い分でした・・・でもファイ好きです黒鋼も好きvv

2007/6/21