男で何が悪い。




私は今日もスカートを翻して走る。全力疾走だ。
「あー渋沢はっけーん」
「ん?ああか、どうしたんだ?」
「三上見なかった?」
全力疾走したおかげで乱れた息を整えながら渋沢に三上の行方を聞いた。渋沢は何でか何を聞いてもたいがいのことには答えてくれる。前なんて絶対答えられないだろうと思い、渋沢のクラスは受け持っていない現国のシノっちゃんが休んでる理由を尋ねてみても答えてくれちゃったりした。流石はサッカー部キャプテン様だ。そんなことは今はどうでもいいんだった今は三上
「三上なら屋上に行ったと思うが」
「わかった。さすが渋沢だね。ありがと」
「いあやいいよ。あまり三上をいじめてやるなよ」
「ふふふ、私は三上をいじめたことなんかないよ?」
「そうかーまぁほどほどにな」
「りょーかい。じゃぁね」
渋沢に礼を告げ屋上に上がってみると、言われたとおりに三上がいた。寝ているの仰向けになって目をつぶっている
「みっかちゃーん。寝てるの?」
「げっ、・・・みかちゃんってゆうな」
「えーかわいいじゃんみかちゃん。しかもげって何よひどいじゃない」
「なにがひどいんもんか、俺の素直な心情だ」
「あーわかったー照れてるんでしょ?みかみったら照れやさんなんだからぁ」
「だー!気持ち悪い!!だいたいお前は男だろ!?そのスカートもしゃべり方もやめろ!!」

いいじゃない似合ってるんだから。男で何が悪いのよ






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2007/6/20