00.物語の始まり



「行ってきまーす」

「はい、いってらっしゃい。あんまり遅くなっちゃダメよ」

「ふぁーい」


お昼ごはんを食べて家を出たのがちょうど1時。お日様がサンサンと輝いてるね!
はじめましてこんにちはっ!私は只今小学4年の女の子です。ちょーっと霊力が強いだけの平々凡々の女の子。
ついでに言うとおにいちゃん大好きっこだけどね!(ブラコン上等!

そんなわけで(どんなわけだ!?)お母さんには友達って言ったけど、まぁー友達?・・・んーあえて言うなら師匠?かなーのところに遊びに行くんじゃなくて、修行っぽいものをしに行くのだ。
で、その師匠っぽい人は何と人じゃなくて妖怪なの。
名前は御華って言って、変態だけど強い。
私は普通の人よりちょーっと霊力が強いから、その辺のザコ妖怪とかに狙われちゃって絶体絶命崖っぷちピーンチなときに助けてくれたのが御華くんだった。
それからまぁ色々あって、私が自分の身を守れるように制御の仕方とか戦い方を教えてくれるように頼み込んだの。
始めはの方は気付かなかったんだけど御華くんは変態だった・・・だって、私によくコスプレとかさせるんだもん。このロリコンめ!!
ただの嫌がらせって言ってるけど、絶対に私は趣味だと思うんだよね。こっち見てニヤニヤとかしてるし・・・


「つーか、俺は変態じゃねぇって。しかも誰にむかって話してんだよ」

「うぉ!!ビックリしたぁいきなり出てこないでよー心臓に悪いじゃん。御華くんは絶対変態!それからもちろん読者さんにむかってに決まってるし」

「相変わらず気配読めねぇが悪いし、俺は絶対に変態じゃない。しかも読者ってなんだよ?」

「ちゃんと集中したら読めるもん。わかったわかった御華くんは変態じゃないことにしとくから・・・読者さんのことはまぁ置いといて」

「はぁ・・・とりあえず普通の状態でも気配が読めるようになるのが最優先だな」

「オッケーっす」

「んじゃ、いっつものとこに行くか」

「おー」


御華くんのいういっつものところっていうのは、自然公園みたいなとこなんだけど結構大規模な林って言うか、もうあれは森だね。そこの人目につかない奥の方でだいたい修行している。
今日は休日だからか入り口らへんには家族連れの親子が多い。
私も、お母さんとお兄ちゃんときたいなーって思いながら、奥の方に入っていくと穴があいてました。
ポッカリと直径2,3メートルぐらいの大きな穴で、そこが見えないぐらい深いです。
これは明らかにマンホールじゃないと思うの。


「何これ?」

「あー何時の間にできたんだ?俺としたことが全然気付かなかったぜ。これはなー境界トンネルだろう」

「境界トンネル?」

「まー要するに魔界につながってるわけだ。この穴は」

「うぇーじゃぁここから妖怪がうじゃうじゃ出てくんの?」

「いや、たぶんこれは人間界から魔界行く専用だと思うぞ」

「そうなんだー妖怪出てこないんなら別にどうでもいいや」

「・・・適当だな。んーそうだ、どうせこんな穴スグ閉じるだろうし、一回魔界行ってみる?」

「帰ってこれるの?」

「もち」

「じゃぁ行く!」


魔界っていうところがあるってことは知ってたけど、行ったことはなかったから興味津々で行くことを即決。
御華くんがいるし身の安全は大丈夫だろうとピクニック気分だ。


「では、行きますか」

「おう」


この時はこれがとんでもないことにつながるとは知らずに、二人同時に深くて暗い穴に飛び込んだ。





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後書き
オリキャラオンリー・・・
一応最初のお母さんは志保利さんですけど・・・

2008/1/15