橋の下はいつでも通常運転中(ここでは非常識が常識なんです)。
(in荒川UB)







「シスターさんのクッキー食べたいなーお腹すいちゃった」

「次のミサまで待て、だけ抜け駆けというのはいかん」

「はーい。じゃあね次のミサのクッキーいっぱい入れてね」

「いいだろう」

「やったー!シスターさんのクッキーおいしいから大好きっ!」


うれしくてシスターさんに抱きついたら、抱き上げて頭を撫でてくれた。
シスターさんは身長高いから抱きあげられた時の目線がすっごい上になるの。大きくなった気がして楽しぃー


「あれ?そう言えばステラちゃんはどこいったの?」

「ああ、ステラならリクルートの学校に行っているぞ」


あ!学校!忘れてた・・・ごめんねリクルート先生・・・

私の挙動不審気味な様子に気づいたのかシスターさんが声をかけてきた。


「何だも学校だったのか?ずる休みはいかんな、今からでも行って来い」

「イエス、サー」


びしっと敬礼のポーズをすると真顔で「ただちに行動開始!」言われてちょっと怖かった。
シスターさんは好きだけど銃刀法違反な物を持っている時とかはあんまり近づきたくないな・・・



シスターさん直伝の匍匐前進で机の近くまで行き、こそこそっと鉄雄くんの横の定位置に座る。その際鉄雄くんと鉄郎くんそれにステラちゃんに気付かれて声をあげられそうになったけどジェスチャーで何とか黙ってもらう。
教科書を広げて完璧と黒板の方を見るとリクルート先生が腕組みしてこっち見てる気がする?


「気がするんじゃなくてばればれだ。遅刻した時はきちんと謝りに来い。授業はそれからだ」

「うっ・・・ごめんなさい。それと授業遅れてごめんなさいです」

「うん。そうやってちゃんとした対応が大事だ。失敗した場合誤魔化そうとした方が余計に印象が悪くなるからな。わかったならいい」


あんまり怒られることもなくほっとし、授業が再開された。
するとステラちゃんが何かを書いた紙の切れ端を投げてよこした。


“何で遅れたんじゃ?”


これこそ授業中という感じ!私もよく友達と授業中に手紙の交換してたしね。

それで、えっとー


“シスターさんのとこでお喋りしてたらうっかりしてたの。”


私が返事を書いた紙を鉄雄くんと鉄郎くんに渡してもらい、それに目を通したステラちゃんは、急に、巨大化、した・・・


「おんどりゃぁ!よくもわしのシスターに色目使いやがって!!」

「えー!?違う!違うよステラちゃん!!」

「言い訳なんて聞きとぉないは!」

「お願い理由を!理由を聞いて!お腹すいたからクッキー貰いに行ってただけなの!本当だから、ステラちゃんがシスターさんを好きなの知ってるし私応援してるし!!」


巨大化したステラちゃんから逃げまどいながら必死に反論したらするするっと小さくなってくれた。


「そ、そうか。お前は応援してくれるんじゃな!?約束したからな。破ったら、ケジメツケテモラウゾ」


最初はもじもじと可愛らしい様子だったのに最後のとこドス聞いてたよ?気の所為なんかじゃないんだからね。
そんなわけで仲直り?した私たちを遠い目をしたリクルート先生とよかったねーと喜んでくれる鉄雄くんと鉄郎くんが見守っていた。出来れば助けてくれたられしかったんだけどなー・・・
ステラちゃんに机や黒板を破壊されたので今日の授業はここまでと終わってしまいました。私何にもしてない



「ニノさーん。星さんもー何してるの?」

「俺はついでかよ」

「魚を捕っている」


星さんが何か行ってたけどここは流していいとこだよね。


「そう言えば学校はどうしたんだ?何時もなら今頃授業中だろ?」

「ああ、えっとー・・・ステラちゃんが・・・」

「ああ、そうか・・・」


ステラちゃんと言ったら皆まで言わずともわかってくれたらしくひきつった顔で納得された。
この話題は精神衛生上よろしくないと判断し、話を変えるべくニノさんに話しかけた。


「今日はどう?いっぱいとれる?」

「ああ、今日はなかなかに豊作だ。にもたくさんやろう」


そう言ってニノさんが指さした方を見ると魚が山盛りに・・・
本当に山盛り。ここの人たちが総出で食べてもきっと食べきれない量だね。しかも何代目かわからない主っぽいものもある。


「わー・・・すごーい・・」

「さすがニノだな。さすが俺のにnもごっ!」


星さんが喋っていたら行き成りニノさんが口に魚を突っ込んだ。


「星、いっぱい捕れたので特別に先に分けてやる」

「よかったねー星さん」


もごもごと動いてるけど、きっとあれは感動を表してるダンスだね。星さんはニノさん好きだから特別に先に魚貰ってうれしいんだね。


にもやろう」


私とほぼ同等な大きさな魚を貰った。まだ数匹くれようとしてたけど一匹持つだけで大変なのでこれ以上持てないと辞退させてもらった。


「ありがとうございました。がんばってさばいてもらう」

「うむ、気にするな」



さてだれにこの魚をさばいてもらおうかとえっちらおっちら歩いていると村長さんと御華くんがタバコじゃなくて煙管っぽいものを吹かしている。


「ちょうどよかったー御華くんこれさばいて」

「ああ?んなもん自分でさばけよ」

「むり。こんな大きいのできなよ」

「ほー小さいのだったら自分でさばけるのか。もなかなかやるな」


御華くんと魚の押しつけやいをしたいたら村長さんがえらいえらいと頭を撫でてきた。
サバイバル経験は豊富だから普通のおっきさの魚ぐらいだったらさばけますよ。でもさすがに自分と同じ大きさの魚はちょっと・・・むりだよね


「はー、しょうがねぇ」

「やったー!夕ご飯はごちそうだ!」

「おお、いいね。それじゃあ俺はいい酒でも飲みながら」

「ってお前もくんのかよ」


村長も食べる気まんまんでどこからともなくP子さん特製のお酒を取り出して、私と一緒にはしゃいでいる。
こんな大きなお魚だから、まぁいいんだけどね。


「えーずるい!私だって村長とごはん食べたい!」

「わっ!」


いつの間にかP子さんも混ざっていてご飯食べたいと主張してる。


「私もおいしい野菜持ってきたんだから食べていいよね?ね?」


どさっ!と籠いっぱいのみずみずしい野菜。ピーマンは持ってこなくてよかったのに・・・
ちらっと御華くんをみるとにやってされた!これはもしかして・・・


「おおいいぜ」


二つ返事で了承するなんて・・・今日はピーマンいっぱい使う気だ・・・
やったーとはしゃぐP子さんを横目に私のテンションは急降下をしていいく。P子さんのばかぁ(そうだよ!逆恨みだよ!何か悪いかこのやろー!)

わいわいと盛り上がって(私以外)いたら他の人たちも集まって結局いつも通りの宴会になった。
ここの人たちは何かあるごとに、いや何もなくても騒ぎたがる。
でも楽しいのでよしとします。







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後書き

20100424