02.今回は勇者御一行になります









とりあえず人間もどき、改め第七音素の意識集合体でローレライというらしい。
その他にも色々教えてもらい、この世界のあらゆる物質を構成する元素が音素というもので、第一音素から第七音素まであるという基本的なことから、色々ごたごたがあり赤毛双子とかその他不特定多数とかが世界を救ってくれたなどと言う応用問題までも喋りに喋った。

つでに、その赤毛の双子とは自己紹介済みで、ルークとアッシュって言うんだって。
ややこしいこと言ってたけど、クローン?もう遺伝子が一緒なら双子とかでいいじゃんか。生まれた日は違うけどね。兄アッシュ、弟ルークでいいと思います。みたいなことを言ったら呆れられたり爆笑された。
そんな難しく考えなくても同じ遺伝子持っていたって別々なんだから、それはもう同じじゃないんじゃない?
私から言わしてもらえばそんなことで終わるんだけど、きっと本人たちには本人たちにしかわからないことがあるんだろうけどね。けど、やっぱり他人の私から言わせてもらえば仲好くした方が楽しいよってことなんだ。

と、その話は置いといて、何か色々喋ってくれちゃったローレライさんにいやな予感がするんだよね。
ほら、御華くんだってめんどくせぇって顔してるし。


『それで頼みがあるのです』


きたー!!やっぱり何かあると思ったよ!
ここで話聞くと引き受けざるをわないことになる気もするけど、聞かないとここから出れない気もするんだよね・・・
こんな何にもないとこにずーっといるのはまっぴらごめんこうむるので、しょうがなく話を聞くだけ聞いてみた。

そんで、また省略すると、時間戻すから記憶持ったままルークとアッシュやり直しおいで。ついでに都合よく居合わせたんだから私と御華くんもこの二人手伝ってあげてね。みたいな?
そんなことできるんだローレライさんすごいな・・・


「拒否権はなさそうなんで引き受けたほうがよさそうだね」

「確かに。めんどくせぇけどな」

『ありがとうございます。あなた方には本当に感謝いたします』

「えぇっと本当にいいのか?とミハナは関係ないのに・・・」

「お前ら、別に俺たちのことなんて気にしなくていい」


ルークくんは申し訳なさそうに、アッシュくんは憮然と言い放った。


「でも、私たち特にやることないし、ここにいてもしょうがないから二人のこと助けながら自分たちが帰る方法考えるよ。色んな場所回った方が早く見つかるかもしれないしね」

「そういうことだ。俺らは俺らの目的で動く。お前らが気にすることじゃない」


こんな空間にいるより、旅でもしながら世界を回った方が有意義ことだろう。それに、確かに面倒くさいとは思うけど、あんな話聞かされちゃったらみんなハッピーエンドになってほしいし。やっぱり笑って生きていけるのがいいと思うもんね。


「あ、ありがとう二人とも!」

「よろしく頼む」

『どうぞ世界を、ルークとアッシュをよろしくお願いします』




そんなわけで私たち世界を救う御一行に参加することにしました。





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後書き
ってことで全員ハッピーエンドの逆行にしたいです。色々思うところもあるんですけど、やっぱりみんな幸せになってほしいなって思う訳なのですよ。

2010/02/15