第十話



何か馴染んでます。ピエロの格好したお兄さん、もといヒソカと
そんでもって仲良くお買い物してます。まぁ、この店に入る前、道とか歩いているときに何回かお巡りさんに職務質問されてて「ウザイね☆」とかつぶやいて殺そうとしてたのを必死で止めたりしたりしなかったりとか・・・


「あれはどうかな◇」

「んーそれもいいけど私的にはこっちのほうが好きかも」

「そういうのが好きならこれもいいんじゃない♪」

「好き!それいいね、買うわ」

「それじゃあ、後はテーブルかな★」

「うん、それはね一応目つけてあるものがあるから他の店に行ってもいい?」

「もちろん♪」

「ありがと。それじゃあこれお金払ってくるね」


変態さんだけど趣味は悪くないというか普通にいいです。はい。
何で趣味そんなに悪くないはずなのに自分の格好がそん何なのか気になる・・・











「確かこの辺だったと思うんだけどお店・・・―――あった!あの赤い門のある家よ」

「あれ?僕には普通の家にしか見えないよ◆」

「そーなの、ここはね知る人ぞ知る家具の名店なの。お店の名前は"Quiet life"って言ってね作ってるおじいさんがすごーく顔怖いのよ」

「顔が怖い?」

「岩みたいな厳つい顔と山男みたいな大きな体だから、ぱっと見ではあんな繊細でかわいい家具作ったのがあのおじいさんだって言われても信じられないぐらいなんだけどね。本当に腕はいいのよ」

「へーそれは楽しみだね♪」


ヒソカに家具を作っているおじいさんのことを話しながら、私は赤い大きな門をくぐってドアについているノッカーを数度打ち鳴らした。
少し間があってから中から入れという声が聞こえてくる。この家にはおじいさん一人しか住んでいないのでおじいさんだろう。


「おじゃましまーす」


玄関を入ってから三つ目のドアに入っていった。ここには何回も来ているのでどこに何があるかはだいたいわかっている。


「おじーさんお久しぶりです。元気してました?」

「おお誰かと思えばかい。わしゃまだまだ元気だぞい。それで今日はどうした?いつもにたいに暇つぶしか?」

「えーっと今日はちゃんと買い物しにきたんですよ」

「ほーそうかそうか。やっとうちの売り上げに貢献する気になったか」

「あははは・・・いっつも冷やかしばかりでごめんなさい」

「気にするな。わしもお前さんが来てくれるおかげで、いい話し相手になっとるからな」

「そう言ってもらえると私もうれしいです。それであの前その辺に置いてあったテーブルもしかして売れちゃいました?」


この前来たときにめっちゃ綺麗なテーブルがあって次買い換えるんなら絶対あれって自分の中で決めてたものがあった。少し小さめだけど曲線が滑らかな楕円形の形で、掘り込まれた模様の緻密さに感動したのを覚えている。


「ああ、あれかいやまだ売れとらんよ」

「よかったーあのテーブルめちゃめちゃ気に入ってたんですよ」

「そういえばお前さん、前来たときにあれを見て騒いどったな。よし安くしてやろう」

「ほんとですか!?やったーありがとうございます」

「ヒソカも付き合ってくれてありがとね」

「別にいいよ☆僕も楽しかったしね♪」

「そういえばお前さんが他人連れてくるのは初めてじゃな」

「そう言えばそうですねー」

「じゃあ僕が一番乗りかい◇」

「そういう事になるね。じゃあそろそろお暇しよっか」

「おう帰るか。テーブルは家に送っておけばいいのか?」

「あ、はい。お願いします。また来ますね」


お店を出たところでヒソカの携帯に電話がかかってきて、どうやら仕事が入ったみたいなのでその場で別れた。
今日付き合ってくれたお礼するからって言って携帯の番号を聞いたら「そんなの気にしなくていいのに★」とは言いながら番号を教えてくれた。変な格好だけどやっぱりいい人だなって思いなおしました





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