第九話
んーこれもいいなだけどさっきのもよかったし迷っちゃうなぁ・・・あっあれもいい感じ
「お譲ちゃん一人でどうしたのかな?お母さんやお父さんは?」
・・・うん、そうだよね幼い子供が一人で店の中うろうろしてたら迷子にしか見えないもんね。シャルに報酬貰って買い物に来たのはいいけど迷子だと思って声かけられるのこれで何回目よ、かれこれ四回目か・・・はぁー
「私、迷子じゃないわ買い物なの」
「あら、そうだったのごめんね。それで何を買いにきたのかな?」
「うんーっとねテーブルとソファーかな?今のところは」
「お譲ちゃんが?あのねテーブルとかソファーはねお金がたくさんいるのよ、だからお譲ちゃんにはちょっと買えないと思うわ。今度、お
母さんかお父さんと買いに来てね」
やっぱりね。行く店行く店、私が子供だからってお金持ってないと思って追い出されちゃうし。いや、普通はこんな子供は大金持ってないんだろうけどね。やっぱりいっつもみたいに通信販売にすればよかったかな?でも実際に見て触って選んだほうが自分の好みのものが見つかるからこっちのほうがいいんだよね。それにしても困ったなー
「ねぇ君★」
「聞いてる?そこの水色の服着た子◆」
ん?私か?今日の私の服装は水色メインだし
「私?」
「うん☆」
すっごい怪しい。ほんとに格好とかしゃべり方が変態っぽいピエロの格好してるし言葉の語尾に何かついてるような気がする。心なしか周りの人も避けて通ってる気がするよ。絶対街中でするような格好じゃないよね
「・・・何か用なの?」
「んー♪君が何か困ってたみたいだから声かけてみたんだけど◇」
案外いい人なのかな?格好とかは変態っぽいけど
「えっとーそうなのちょっと困ってて」
「協力するよ♪」
「でも、初対面の人に頼むのは悪いし」
「そんなことないから話してみなよ★」
「それじゃあ・・・買い物しに来たんだけど見てのとおり私子供だからお店の人に相手にしてもらえなくて・・・」
「ふーん◇じゃあ行こうか♪」
「え?」
そういってピエロの格好したお兄さんが私を持ち上げて肩に乗せた。・・・楽チンっていえばそうなんだけど思いっきり目立つよね、こんな格好した男の人とちっちゃい子供じゃ、ねー
警察に職務質問されるんじゃないだろうか・・・まっいいかされるのは私じゃなくてこのお兄さんだもんね
「あのー行くのはいいんですけど私がなに買いに来てるのか知ってるの?」
「それならわかってるよ◆見てたからね☆」
「あーそうですか・・・」
この人に関してはもう何も言うまいと心に誓ったこの日でした。そういえば名前聞いてなかったなぁー
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2007/10/3 直し