第八話



「オハヨー」


ふあぁーと大きなあくびをしながらもうすでに起きて活動しているシャルに挨拶をする


「おはよう。よく寝れたみたいでね、もうお昼だよ」

「うそぉそんなに寝てたんだー私。起こしてくれればよかったのに」

「何回も声はかけたんだけど全然反応なかったからねー」

「・・・申し訳ないです」

「ははは、それはそうとコーヒー飲む?ちょうど淹れたとこなんだ」

「いる。あーだけどミルクと砂糖もほしぃな」

「オッケー。はお子ちゃまだもんねー」

「う〜どうせブラックという苦いものなんか飲めないもんねーだ」


シャルはふくれっつらをしている私にコーヒーというよりもうほとんどカフェオレって行ったほうが正しい飲み物を渡して、自分にはブラックのコーヒーを淹れていた。まだ寝起きでボーとしている頭をカフェオレで覚まそうと一生懸命に昨日のことを考えている。確か昨日は寝れる場所を探してたんだけどなくてシャルの部屋のソファーを借りて寝たんだけどこの部屋にはソファーぐらいしか寝れるような場所はなくてシャルはもしかして寝てないのかもと心配になった


「ねぇシャル?」

「何?」

「もしかしてさーシャル寝てない?」

「うん寝てないけど」


それが如何したんだといわんばかりの態度。幻影旅団ともなれば多少寝なくても平気なのかな?
いや、私だって仕事ならニ、三日の徹夜とかするけど寝れるんなら寝たいし、って言うか寝るの好きだしね私


「ごめんね、私がこのソファー借りたせいだよね?」

「別にが気にすることじゃないよ。ここじゃめったに寝ないから」

「へ?じゃあいつもどこで寝てるの?」

「んーだいたい近くのホテルとかかな?ここじゃあ寝るとしても仮眠ぐらいだよ。昨日も寝るつもりなかったから気にしなくていいからね」

「そうなんだ。だったらこのソファー貸してくれてありがとう」

「いえいえどういたしまして」


へいわぁーな雰囲気が流れている部屋にいきなり携帯の音が響いた。私はあわてて自分の携帯を探すが鳴っていたのは私のじゃなくてシャルのだったみたいで携帯で誰かと会話しだした。シャルが電話している間私は手持ち無沙汰になり、とりあえず自分の荷物をいつでもすぐ帰れるようにまとめてみる。そうして何やかんやしている内にシャルの電話は終わっていた


「あれ?もう帰るの?」

「うん。街で買い物もして帰りたいからね。そういうわけで依頼の報酬ちょーだい」


そういって手を差し出した。報酬は昨日、散々議論して私とシャルの間を取って3千万ジェニーになったけどこれでも絶対に多いと私は思う


?手出してるけど、もう銀行に振り込んだからね」

「あっそうだった」


3千万ジェニーなんて金額今の私が持って帰れる量じゃないことを忘れてた


「シャルありがとう。またよろしくね」

「こっちこそ何かあったらよろしくね。じゃあ気をつけて」

「あはは、ここより気をつける場所なんてそうないよ」

「それもそうだね」


これで当分お金の心配はしないですむなーって所帯じみたこととか、入ったお金で家具を新調しようかなとか何に使うか考えながらルンルン気分で街に向かった




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2008/11/10