明日も晴れ!!1




・・・西浦ーファイ、オッ、ファイ、オッ、ファイ、オッ、ファイ、オッ、ファイトーオー!・・・
西浦ーファイ・・・


野球部今日もがんばってんなぁしかもあの掛け声しながら町ん中走っとるとか青春やわーウチには真似でけへん。そういや、花井がキャプテンなったてゆうてた気がすんなぁ1年からキャプテンとかめちゃしんどそうやわ・・・今度差し入れでも持ってたろ


「野球部かな?頑張ってるね」

「そぉやな、ほんまご苦労なこっちゃ」

「なんかちゃんおじさんくさいよ?」

「そういえば最近動悸息切れが・・・」

「それはただの運動不足だと思うけど?」

「・・・ウチはインドア派やからいいねん。それよりしーちゃん荷物持ってるけどもう帰るん?」

「うん。私は帰るけどちゃんどうする?」

「ウチはまだ残ってるわ。これもうちょっとで完成やから仕上げてから帰りたいねん」

「相変わらず絵描くの好きだね。でもほどほどにね」

「ん、善処します。ほんならまた明日なしーちゃん」

「じゃあばいばーい」


ウチ一人になってもうた。まぁしゃーないわな、もともと帰宅部みたいな部活やったしな美術部は。これはよ仕上げてウチもちゃっちゃと帰らな涼兄また迎えに来てしまうかもしれんしな












「―――よっしゃ完成!うぁ〜肩こったー・・・ってめっちゃ真っ暗やん、ヤバ!」


チャラチャラ・・・チャラチャラ・・・チャラチャラチャッチャチャチャー・・・


お笑い芸人のムーディ○山の着メロがガランとした教室に響く。この着メロは兄専用の音でこれが鳴らなかった日がないほどだ


「もしもーし」

『もしもし!無事か!?』

「無事も何もウチなんか事件に巻き込まれてるわけちゃうんやから」

『はぁーほんまよかったーの帰り遅いから兄ちゃん心配で心配で・・・今どこにおるん?』

「今まだ学校やねん。ちょお絵描くの熱中しすぎて気付いたんが今やってん」

『まだ学校かぁ夜道危ないし迎えに行こか?』

「大丈夫やって、自転車で20分ぐらいの距離やねんから」

『あぁやっぱり心配やから迎えに・・・』

「ええって!ほんま大丈夫やから絶対に来やんといてな!」


そう言って一方的に電話を切ったウチは急いで荷物を持って美術室を出た
うわ〜廊下暗!誰もおらへんし・・・なんかでそうで嫌やわぁ・・・


ひた・・・ひた・・・ひた・・・


ん?今、後ろからなんか聞こうへんかった!?ははは・・・まさかなー


ひた・・・ひた・・・ひた・・・


やっぱ聞こえる!落ち付くんやウチこれは空耳、空耳やそう思い込めウチ!!


ポン


何かが肩に触った


「ぎゃー!!!!」

「うわっ」

「でたでたでたでたでたー!!!!」

「ちょっ。落ち着けって俺だ俺」

「うぇ?えぇ花井?・・・うはぁーマジでびびったわぁ驚かさせやんといてぇやー」

「お前がかってに驚いたんだろ。つーかこんな遅くまで何してんだよ」

「ウチ?あーちょっとな」

「どうせ絵描くのに熱中しすぎて時間気にすんのも忘れてたんだろ」

「分かってんねんやったら聞かんといてぇや。そう言う花井こそこんなトコでどうしたん?部活は?」

「練習は終わった。ここにいんのは教室に忘れもんしたからだよ」

「ふ〜ん、案外花井ってドジっ子やな」

「ドジっ子ってなんだよ。忘れもんぐらい誰だってするだろ」

「まぁなウチなんかしょっちゅうやし」

「そーかよ・・・―――んじゃ気をつけて帰れよ」

「うん、あぁそうや花井キャプテン就任おめでと。今度なんか差し入れもってたるわ」

「知ってたのか?」

「田島がゆぅてた」

「あいつはぁ・・・」

「照れやんでもいいやん。まぁ野球部ってキャラ濃いから大変やろうけどがんばれ」

「おう、サンキュー。差し入れ楽しみにしてる」

「とびっきりのもんもってたるわ。じゃあまた明日」

「ん、じゃあな」


校門のところで花井と別れウチはタイムロスした分を取り戻すかのように猛スピードで自転車をこいで帰った。急ぎすぎて何人か人を引きそうになったのはご愛嬌ということで・・・






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後書き
花井キャプ夢になる予定です・・・これ最後のほうしか登場してないですけどね!!
続き物になるんですけどオリキャラ出張ります。その辺よろしくお願いします。


2007/10/18