明日も晴れ!!2







PiPiPiPiPi・・・PiPiPiPiPi・・・PiPiバシッ!


「うっはぁ〜・・・よしっ今日もがんばんで!」


寝起きは悪いほうではないウチは目覚ましがそう鳴らない内に起きてその辺にあるジーパンとTシャツを適当に選んで着、家族全員起きているであろうリビングに降りていった。
思ったとおりウチ以外の(弟を除く)家族が食卓に座り朝ごはんを食べている。弟は何時ものごとくもう学校に行ったらしくいなかった。
おはよーと朝の挨拶をしてウチも朝ごはんを食べるために食卓につく。
うちの家族は父が関西出身でウチが小学校の時まで向うに住んでいたのでウチと涼兄、父は関西弁を使う。母は関東出身で弟はこっちの言葉に馴染んでしまったみたいで普段は標準語になっている


「そうや今日、友達とテスト勉強してくるからちょい遅ぅなるわ」

「遅くってどのぐらいや?あんま遅ぅなるようやったら俺が「大丈夫やから。昨日もゆったと思うんやけど高校生にもなってお迎えはいらんて」

「そうよ涼太、ももう高校生なんだから心配しすぎよ」

「うぅん・・・」

「出来るだけはよ帰れるようするから、な?」

「・・・わかった」

「ふふふ、はいこれで一件落着ね」

「それはいいんやけど二人とも学校そろそろ行かんとあかんのちゃうか?」

「ほんまや、ご馳走様」

「はいお粗末さまでした」

「んじゃ俺、行くわ」

「待ってウチも行く」


「「行ってきまーす」」


涼兄と二人、家を出て駅まで自転車を押して歩いた。涼兄は電車通学なのでそこで別れ、ウチは学校に向かった。















正門を入るとちょうど野球部が朝練を終えて部室に向かっているのが見えた。
(ほんま朝からご苦労やなぁウチやったら朝練やっただけで一日の体力使い果たしそうやわ)


「おーい、そこの野球少年たちー」

「あっ櫻井!」

「ほんとだー」

「爽やかスポーツ少年たちおはー」

「はよ」

「あれ?今日は突っ込まへんねんや花井」

「お前の言うことにいちいち突っ込んでたらきりがない」

「なにゆぅてんねん。ボケと突っ込みは挨拶代わりのコミュニケーションやん。なぁ阿部?」

「そんなの知るか」

「それはお前だけだろ」

「二人とも酷いわぁやっぱウチのこと分かってくれるんのは田島だけや!な!」

「うん?何?」

「聞いてなかったんかい・・・もうええわ。それより着替えやんでいいん?もうすぐ予鈴鳴りそうやで」

「ヤバ!」

「お前が引きとめたんだろ!他のやつ先行きやがった、気付いたんなら声かけてけよな」

「おい阿部、田島行くぞ」

「じゃーねーまた後で」

「おう」


(ウチもはよ行かな遅刻したないしな)
野球部の面々と別れウチは少し早足で教室に向かって歩き出した。
会った友達たちに挨拶をしながら教室に向かっていると結構な時間をくったらしく、本鈴ギリギリの時間に自分の席に着く。
チャイムと同時ぐらいに野球部のやつらが息を切らしながら滑り込んでくるのをお疲れさんと軽く労ってやると、気持ちがこもってないだのお前の立ち話のせいだの言ってくる阿部と水谷に何か文句を言ってやろうと思って口を開いた。けど、声が出る前に前のドアが開き担任が入ってきたので文句を言うのを諦め、代わりにべーと舌を出して前に向き直る。
ウチは何か言いたそうな二人を我知らずと関わらないように知らん振りしている花井を見ながら、担任の連絡事項を聞き流してホームルームを受けていた。







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後書き
この次ぐらいから原作沿いになる予定なんですけどどうなるやら・・・それから花井キャプをいっぱいだしてくっつけていきたいと思ってます。でもたぶん管理人の性格から甘々でラブラブいちゃいちゃにはできないと思うのです。その辺は期待しないでください・・・


2007/11/9