明日も晴れ!!3






今日はしーちゃんと千代ちゃんとテストの勉強会をやる予定だったのだが・・・


ちゃんごめんね!急におばあちゃんが風邪引いたみいたで、今日は部活終わったらすぐ帰らなくちゃいけなくなったの」


と千代ちゃんに言われたのが朝教室に来て早々。


「ゴメーン急に用事出来て今日の勉強会むりになっちゃった」


しーちゃんそう言いに7組まで来たのが昼休み。


そして、放課後・・・


「別にいいもーんだ。全然寂しくなんかないんやからな」


一人、美術室で呟きながら勉強をしていた。
まぁ、勉強しだしだしたのはいいが広い教室に一人というのはなかなか勉強が進まない。孤独感も出てくるし自分の部屋でしよっと自宅に帰ってすることにした。


「ふんふんふんふふふん・・・」


別に急ぐことはないのでゆっくりと自転車をこいで、お気に入りの曲をiPottで聞きながら鼻歌を歌っていると、後ろのほうから自分を呼ぶ声が聞こえてきた。


「おーい。ー」

「ん?あれ野球部やん。どうしたんみんなそろって」

「俺ら今からみんなで勉強会」

「うっ・・・別にいいもん!ウチなんか!」

「はぁ?いきなり意味わかんないだけど」

「阿部はひどい奴やー女の子が落ち込んでたら優しくどうしたんだいとかぐらい言えへんのか!」

「何で俺がに優しくしなくちゃいけねぇんだよ。って言うかそれ落ち込んでたのか?」

「そうや!ウチだってしーちゃんと千代ちゃんと勉強解する予定やってんけど二人とムリになってん・・・」

「そういやしのーか何か急いでたっけ?」

「ふーん。じゃあも俺らと一緒に勉強会やる?」

「え?ええん?でも他の子らはー・・・」

「あーいいんじゃねえか?お前頭よかっただろ。いっしょにこいつらに教えてくれると俺が助かる」

「ほんま花井?じゃあお邪魔しよっかな」

「そうだな。お前そんなんでも頭だけはよかったっけ」

「くそー阿部はウチに恨みでもあるんか!?そんなんでもって何やねん!しかもだけはって!」

「あーどうどう落ちつけって。阿部も煽んなよ。三橋もう一人増えても平気か?」

「だ、大丈夫だよ!さんも、いっしょ!」

「ありがとー三橋。ほんまに三橋はいい子やなぁどっかの誰かさんとちっがって!」

「うへへへへ・・・」


三橋の頭をなでながらどっかの誰かさんと言う部分を強調しながら、阿部のほうを睨んでやると鼻で笑われた。(うぎゅー!マジであいつ一回シメる!)
横で花井は疲れたような呆れたようなタメ息をついてるのはムシだ。
他の面々はいっつもの事となんでもないと好き勝手なことを各々話している。


「んじゃ行くぞー」

「イエッサーキャプテン」


花井の号令に敬礼つきで答えたウチは、みなにしらーっとした目で見られたがこんなことは慣れっこなので気にせず出発。









三橋の家はかわいかった。でも三橋の部屋はもっとかわいかった。出来ればウチが住みたいぐらいで、屋根裏部屋風というかとりあえず男の子が使う感じの部屋ではない。
まぁ、机の上とかベットらへんはひどかったけど。
エロ本探してる田島と大雑把な片づけをしている三橋を、呆れた花井が引きずって席に着かせた。それで、お前らは西広とに見てもらえと問題児二人をこちらにやってくる。
しょーがないと諦め、西広にウチ三橋見るから田島見てやってぇと声をかけ始めようとしたときに、鳥?(あれは鳥なのか??)の声が聞こえてきて、実は三橋の親らしく三橋が部屋から出て行く。その後を田島、泉、花井と追いかけ私たちもこうしてはいられないと後をおうことにした。
キッチンに行くとどうやら今日は三橋の誕生日らしくへんな雰囲気になっていたが、田島のおかげで三橋の誕生日会をすることになった。


「誕生日おめでとーさん三橋!」

「あ、ありがとう」

「三橋って以外に年上やってんな。何か弟って感じやったのに・・・」

「え、ええ?そ、そうかな?」

「そうそう」


三橋とそんな会話をしていたら巣山と花井も誕生日が4月がらしいということが分かって二人の誕生日もここで祝うことになったのだが、花井が恥ずかしがって止めさせようとしている。


「は・な・い・くーん。遠慮しやんでいいやん祝ってもらいぃや。ここで止めたらシラけんでぇ」

「な、何でだよ!?」

「まぁまぁじゃあロウソク火つけてー」

「ほい、つけたよ」

「はい、じゃあ。せーの」


はっぴばーすでーいとぅーゆーう―――・・・


「フーっ」


照れながらもロウソクの火を吹き消した花井にみんな口々におめでとうといい、でも次の瞬間にはおいしそうなご飯に注意が戻っており、お前らはどこの欠食児やという感じだった。


「花井もおめでとーさん」

「サンキュー」

「花井って4月生まれやってんなーウチとほぼ丸1年違うんやぁ」

「丸1年ってことは、3月生まれぐらい?」

「うん3月13日生まれ。ちなみにウチのおにいちゃんと誕生日いっしょやねん」

「ふーん。兄弟そろって誕生日同じってめずらしーのな」


これは本当のことでウチとウチの兄は誕生日が同じ日なのだ。


「そうやねん。そういうわけでちゃんと覚えといてやウチの誕生日」

「は?何でだよ」

「誕生日プレゼントプリーズ」

「何で俺が・・・」

「しゃーないな。花井にも誕生日プレゼントあげるは。それで文句ないやろ」

「そう意味じゃなくてだな!」

「はーじゃあどういう意味よ?」

「はー・・・―――わかった。覚えてたらやるよ」

「よっしゃー!絶対やで?ところで花井は何がいいん?」

「俺?俺は何でもいい」

「つまんないやつー。んーじゃあ文句はなしやで後からの意見は受け付けません」

「言わねえって」

「楽しみにしときぃや」


そういって笑ってやると花井がカチンって感じに固まった。(んん?何かへんなこと言ったっけ?)


「おーい。花井ー?」

「あ、ああ」

「ああやないって。どうかしたん?」

「な、何でもない。―――・・・って田島!人の皿なめるな!」


本当になんだったのだろうかと首をひねりながら、阿部の提案で庭に出て三橋の投球を見たんだけどすごい。野球をあんまり知らないウチでも9分割された的を支持されたとこに当てる技術は相当のものだということが分かった。きっと三橋はものすごい努力をしてきたのだろう。
それから、みんなで的当でわいわい盛り上がっていると阿部がいきなり的当は終わりとかいって三橋を引張っていっちゃった。(本当に自分勝手なんだから)
それからそれから、やっと本題の勉強会が始まり終わる頃にはだいぶ時間がたっていて外は真っ暗になっている。あーまたお兄ちゃんから電話かかってきそうと思いながら急いで家まで帰ったのだった。







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後書き
長くなったなー・・・最後のあたりちょびっと花井キャプ夢っぽかったかな?これからくっつけって行く予定なんだけど花井キャプ相手って凄い書きにくいんですよ!阿部とかの方が話し進むのよー
がんばれ!花井!


2007/11/12