ザンザス成り変わり4
*『』はイタリア語だと思ってください。
『10代目のXをとってXANXUSと名づけました』
ん?俺が黒服のオニーサンたちに気がいっている横でか母さんがおじさんと話をしてました。黒服のオニーサンたちはこのおじさんを囲うように立っているってことは、おじさんえらい人!?
ど、ど、どうしよ!?俺ちょー一般市民なんだけど。火出せる以外ちょー一般市民なんだけど!?まさか、母さんこの人の前で人体発火やれっていうあれか!?失敗したら怒られないの?えらい人だよ?絶対怒られるって!?
パニクってる俺の前にえらい(と勝手に思っている)おじさんがしゃがみ込んできた。
あ、何かちょっといい人かも?わざわざ、こんな一般市民のガキンチョに対しても目線合わせてくれるとか。ここはがんばって人体発火しなければ!
おしっ!!
なんて気合を入れ、集中すると火が出た。でも掌だけと言うしょぼい感じのやつしかできなかった・・・さすがチキンな俺。緊張して力空回りしてるよ・・・
『ああ・・・これはボンゴレの死ぬ気の炎だね。間違いない、お前は私の息子だよ』
え?何てボンゴレしか聞き取れなかった。さすが俺の頭!全然成長してねぇ!!しかも食べ物は外さないとかどんだけ食い意地はってんだよ。(だってお腹すいたんだもんっ)(すんません、ぶりっこしました)
何て答えたらいいかわからず、黙っているとえらいおじさんに黒塗りベンツに乗せられた。こわっ
やくざの車だ。黒塗りのベンツってもろやくざじゃん!
おじさん顔に似合わず厳ついの乗ってんね。実は憧れてたとか?確かに俺も昔ちょっとは憧れたよ。だってこんな車乗ってたらみんな道譲ってくれそうじゃん?初心者でも高速道路余裕で入れるよきっと!
『私はティモッテオ。よろしくザンザス』
『ああ』(これは自己紹介だよね、「よろしくお願いします」っと)
って、車乗ったもののどこ行くんだ?母さんは乗ってないし、俺だけ?どういうこと?
まさか、まさか、売られた、とかないよね?珍しいからって売られてないよね?母さんそんな涙を溢しそうな顔でこっちを見送らないで!何か売られたみたいだからお願い!
・・・でも、これで母さんが楽な生活できるんだったら・・・けど、あんまり厳しくしないでくださいーー!俺人体発火できる以外何もできません。せいぜい雑用ぐらいなんでその辺よろしくお願いします。
黒塗りベンツでも気分は馬車の荷台。ドナドナ歌って売られてく子牛なのです俺は。
ふつつか者ですがどうぞなにとぞよろしく申し上げる次第であります。是非にできるだけ優しく扱ってください。ガラスのハートなもんで!
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後書き
clap up:20100217
再録:20100811