ここは誰私はどこ??




「ヘイヂ!今日という今日こそ覚悟ぉ〜!!」


気合とともにどこぞの生物化学兵器研究所のマークが描かれているドアを勢いよく開けているのはここデーデマン家のメイド、ツネッテである。


「とりゃ!―――・・・ってえぇぇ!!な、何これっていうか誰ぇ?」


今日は一発でヘイヂの部屋につながったと思ったらヘイヂの部屋は台風でも通り過ぎたような有様で、それだけだったらまだ何とか日常だとツネッテも納得できたがその部屋の中には部屋の主ともう一人まったく知らない女性が倒れていた。

今まで、ヘイヂの部屋はブラックホールだの地獄への入り口だの色々言われてきたが人間がしかも全然知らない一般人と思われる女性がいるのは初めての経験でツネッテも困惑して悩んでいるところに神もといデーデマン家の執事、セバスチャンがやってきた。


「ツネッテ何をしている?ヘイヂか?」

「(ヘイヂが何かしたの決定ですか!?って今までのことを思い出すと当たり前か)い、いえ。あのーヘイヂの部屋なんですけど中に誰か倒れてるみたいなんですけど・・・」

「は?ヘイヂの部屋にか?」

「はい。ヘイヂの部屋にです」


ツネッテはヘイヂの部屋というところを強調して言うと、セバスチャンはあまり関わりあいたくないという表情でヘイヂの部屋を覗き込んだ。


「―――・・・確かに」

「はい・・・どうしましょう?」

「はー、とりあえずヘイヂはたたき起こしておけ。あれはこちらで何とかしておく」

「わかりました」


そう言うとセバスチャンはヘイヂの部屋にズカズカと入り込み中に倒れていた女性を抱き上げ、ついでといわんばかりにヘイヂを蹴り飛ばしてデーデマン一危険な部屋といわれている部屋を後にした。


















「ん〜・・・あぁ・・・へ?あれ?」

「気が付いたか。お前は何故あんなところにいた?」


どこだここは?しかもこれ誰?確か私は任務終わって普通に部屋で寝てたはずなのになにこれ・・・お気軽上司のいたずら?いやいや、あの人はこんな面倒くさくて意味のないことはしないなぁ・・・ってことは誘拐?いやいやいや、もっとありえないか私みたいな下っ端攫ったってたいした情報持ってないしね。それに真田家に進入できるぐらいの腕の持ち主だったらそもそも私なんか眼中にないよねぇ・・・やば、さっぱりわけわからんくなってきた

―――とりあえずこの男油断できない、かなりのやり手ね。変な服着てるけど。南蛮かぶれ?


「聞いているのか?」

「はぁ、一応聞いてます。っていうか貴方誰ですか?そんでもってここどこですか?」

「質問しているのはこっちだ」


なかなかえらっそうだな、どこかの小国の大名か?


「はー、あんなところって言われてもここがどこだかさっぱりわからないので答えようがありません。そもそもあなたが連れてきたんじゃないんですか?」

「わからない?もしかして・・・・・・」


そういうと南蛮の服を着た誘拐犯(否定しなかったので誘拐犯決定)は私をおいて悩み始めた。


「あのーすいませんけど、誘拐犯さん?」

「何だ?それと俺は誘拐犯ではない」

「誘拐じゃないんだー。まぁそりゃそうだよね私なんか攫ったって意味ないし。で、状況説明お願いします」

「俺もはっきりしたことはわからん。ヘイヂの部屋にいたということは・・・他の場所から来たんじゃないか?」


うわぁ〜投げやりーものすっごい適当に言い切っちゃったなこの人。


「・・・彼方にも状況がわからないということですね。では、ここはどこですか?」

「フランクフルトのデーデマンの屋敷だ」

「は?ふらんくふると?でぇでまん?どこよそれ?」


まったく意味のわからない場所を言われ思わず私は素で聞き返してしまった。
だけど本当にここどこだよマジで




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後書き
名前変換なし!!しかもこれ明らかに続き物ですよね(計画もなしに突発的に発生)
そして何気にバサラからトリップ・・・もちろん上司はあのフライングモンキー様です

2007/10/1