01.新任教師は不良?






「ねーみかちゃん知ってる?数学の雪野ちゃん産休に入ったから新しい先生代理で来るんだってぇ」

「みかちゃんゆうな。そういや雪野さん腹膨れてたよな?じゃあもしかしてあそこに座ってるアレ代理のやつか?」

「たぶんそーじゃない?今度は男なんだぁどうせなら美人のお姉さまがよかったなー」

「んなもんいるかよ。女教師って言えば化粧の濃いババーか大学出たばっかのじみーな女ぐらいだろ」

「まぁそうだよねーじゃきれいなお兄さんとか?」

「・・・俺をそっちの道に引き込むなよ」

「じょーだんだって」


中西と二人で馬鹿話をしながら始業式の校長の長い話をやり過ごしていると、新任教師の紹介に入ったらしくうわさをしていた男の教師が壇上に上がってきた


「えーはじめまして。俺は産休に入った坂井雪野先生の代わりに数学を担当することになっただ。まぁ適当によろしく頼む」


・・・あーなんて言うか個性的な教師だなって言うかガラ悪。よく金髪なんかで教員試験受かったもんだなーなんて思ってると中西も同じこと考えてたみたいで


「あの先生変わってるって言うかちょっとがら悪くない?」

「ああ、あんなんで教師勤まるのかよ?」

「ほんとーだねぇ。これからお手並み拝見って感じぃ?」

「そうだな。それはいいんだけど、お前さーその女子高生みたいなしゃべり方どうにかならないのかよ?」

「え〜?俺に似合ってんでしょ?チョー可愛いって感じぃ?」

「あー・・・はいはい。似合ってる似合ってる」

中西の話に適当に相槌を打って式の進行状況をみた。っていうか中西と話してるとなんでこんなに話脱線すんだ?もうすぐ式も終わるらしく寝ていた生徒たちもちらほらと起きだしている。


「それでは始業式を終わります。各教室に戻って詳しい話を聞いてください」


あーめんどくせぇ昼から部活だってあんのにホームルームなんかでてらっれかよ。サボるか


「中西、俺サボっからよろしく」

「えーずるぅい俺もさーぼろっと。じゃーねー」










つー訳で俺ら二人ともサボり決定
中西がどこに言ったかは知らないが俺はいつもの屋上に向かっている
屋上のドアを開けると金髪頭がいた―――最悪・・・何で新任の教師がこんなとこにいんだ?普通今頃職員会議か何かだろ?そう思って別の場所に移動しようと踵を返そうとした時


「おっサボりか?新学期早々やるねー」


なんてふざけた声が聞こえてきた。


「・・・なんか用ですか」

「そう警戒すんなって。別に教室に戻れとかうるせーことゆわねーよ」


何なだこいつは?外見が教師らしくなければ中身も全然教師らしくない。


「いえ、俺はもう戻るんで先生はごゆっくりどうぞ」


ごゆっくりのところを強調して嫌味をこめて言い放ち、屋上から立ち去った。屋上のドアを閉め一息ついていると後ろから押し殺したような笑い声が聞こえてくる。少しそのことにむかついたがここでもう一度屋上に戻る気にならずそのまま階段を下りていった。その後の部活でもおかしな数学教師のことがうわさされていて屋上のことを思い出しむかついたのでとりあえず藤代を殴っておいた。



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後書き
はい、はじめちゃいました新しい連載
ホイッスル×戯言です。実は自分でもこの先どうなるのかよく分からないです・・・
とりあえず書きたいことはいっぱいあるんでがんばって文章にしていきたいと思います

2007/8/2