05.もしかして俺って宇宙一不幸な男??
やっとの思い(別にそこまでは苦労しなかったけど)でたどり着いた最上階の社長室、だが一向に秘密通路とやらが見つからない
「ったくどこにあんだよ秘密通路は!」
一休憩しようと思い、手をついた壁がいきなりへこんで体が傾いていく
誰も見てないといえそんな無様なことは出来ないと意地で踏ん張りすっころぶことだけは避けれたがちょっと情けない・・・
ほっとため息をつき開いた壁をの奥を見てみるが暗くて1メートル先も見えないほどだ
ポケットからライターを取り出し明かりにしようと思い火をつけようとした瞬間何者かの手によってライターが奪われた
「おい何すんだよ潤」
「助けてやったってゆうのにその態度はないんじゃねぇのか」
「は?どういう意味だよ」
「火なんかつけたら赤外線センサーが反応して今頃、レザーで真っ二つだぜ?」
「ここのセキュリティーシステムは落としたから大丈夫だ」
「甘いな、こっから奥は全部が独立してんだよ。だから表のセキュリティーシステムを落としても意味がないってわけだ」
「マジかよ、先行かなくてよかったー」
「ちゃんもまだまだだな」
「へーへーわるぅござんしたね。それよりお前はどこ行ってたんだよ?人にこんなことさせておいて」
「これだよ」
そういって懐から取り出したのは一枚のカード
銀色のどこにでもあるようなものだ
「なんだそれ?」
「これかーこれはな後でのお楽しみだ。そんなことよりちゃっちゃか行くぞ」
「あーそうかよ。どうやって進むんだ?ここやばいんだろ?」
「はっそんなもん機械が反応できないスピードで走りゃいいんだよ」
「・・・お前と一緒にすんな!お前以外の誰にもそんなもんできるか!あいにく俺は普通の人間なんだよ!!」
「うるせぇんだよ。ごちゃごちゃ言ってないで行け」
思いっきり背中をけられて中に突き飛ばされた
床に転がった俺の鼻先に何か掠めていく・・・だぁーー!ぜってぇ死ぬって!自分の持っている最大級のスピードで起き上がり走った
ぜーはーぜーはー
何とか生きてる―――生きてるってすばらしいな
と自分の足と運に感謝しながら感動しているところを悪の化身、俺をこんな状態に追い込んだやつが何事もないかのように普通に歩いてやってきた
街を歩いているように至って普通にだ、信じられない
「だらしねぇなちょっと走っただけだろうが」
「お・ま・え・は〜ちょっとはいたわるとかないのかよ!誰のせいでこうなってんだと思ってんだ!!」
「そりゃあ普段怠けて生きているお前のせいだろ」
「俺だって本気の時ぐらいあるっちゅーの。もういい、それよりこれからどうすんだ?」
俺たちが立っているのはそう広くない一室で中央に一代のコンピューターが置いてある
潤はそのコンピュターのほうに顔を向けにやっと笑った
「まぁ見てろって、面白いことになるから」
そんな悪役みたいな顔で言われてもなぁ・・・
なんてことを考えながら潤の後についてコンピューターのまえまで歩いて行く
潤はさっきのカードを取り出し、コンピュターを立ち上げいれキーボードをたたいた
そしたら画面がめまぐるしく変わったかと思うとプツっと止まり画面の中心らへんに"送信しました"の一文が表示されている
「おい見ても何が何だか意味がわからん」
「おいおい相変わらずバカだなーは」
「お前はいちいち俺をバカにしないと話も進められないのか!?」
「これは愛の鞭ってやつ。うれしいだろぉ?」
「俺はマゾじゃないからそんなもんはごめんだ。で結局なんなわけそれ?」
「明日になれば嫌でもわかるって。じゃあまたな」
「は!?おい潤!」
ここって30階建ての最上階だったよな?
飛び降りたけど普通は地面についた瞬間つぶれたトマト状態になる距離にだよな?
それに俺のことは放ったからしかよ!?・・・
うん、もうあいつのことは考えないでおこう頭がおかしくなりそうだ。うおっ!やばいセキュリティシステム復活するまで後5分もないじゃんか
ってまたあの危ない通路とおるのか?・・・ここから飛び降りるよりましか
ホント俺ってついてないな・・・世界一不幸かもしれない―――いや、宇宙一だ
今、思ったんだけどさぁ俺ってこの仕事に必要なかった気がすんだけど何のために呼ばれたんだ?
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後書き
なんか主人公がバカだ・・・こなんじゃなかったはずなのに・・・
2007/8/13