07.






おもいっきりかっ飛ばして何とか授業に間に合ったと思ったらうるさいのに捕まってしまった


「ふー何とか間に合ったぁ」

先生」

「げっ・・・ハイなんでしょう田口先生」

「今日の朝は会議があると申し上げたはずなんですけどねぇ」

「あーそう言えばそういうものもあったような気がしますねー」

「んまぁっこれだからあなたのような人を雇うのは反対だったんです!理事と知り合いだからか知りませんがそんな頭で教師が勤まると思ってるんですか!?だいたい頭だけじゃなく・・・―――


・・・いい加減にしてくんないかなぁ完璧授業遅刻だよ。でもこれは俺のせいじゃないよな?だってこの人に捕まらなきゃ間に合ってたんだし。それにしてもいつ終わんだ?これ、あー10分経過ー


先生!聞いているんですか!?」

「聞いてますよ。それでそろそろ行ってもいいですか?俺一時間目授業なんですけど」

「それならそうとはじめに行ってください!教師が授業に遅刻してどうするんですか!?はやく行ってください!」


って俺が口挟むすきなくしゃべり続けてたんあんたじゃん。まぁこんなこと口に出したらもっと話し長くなるから絶対いわないけどな


「それでは失礼します」


確か一時間目は三年二組だったけ?















「ねぇみかちゃーん、先生全然来ないくなぁい?」

「そうだな」

「それだけー?もっと言うことないのぉ?」

「・・・そうだな」

「つまんないのー」


―――ガラガラガラ


「わりー遅れた」


先生が謝りながら教室に入ってきた。クラス中から「先生遅い」とか「何してたのー」とか色々聞こえるけど先生は何か少し疲れたような苦笑いをしながらみんなに謝っている


「ちょっと朝から田口先生に捕まっててな」

「うげーあいつかよー」

「先生お疲れ〜」

「先生なにしたんだよ?あいつに捕まるって」

「今日の朝、会議サボった」

「先生ダメじゃん」

「でも先生らしいね。見た目からして不真面目だもん」

「本当よね。よく先生になれたわね」

「ひでー言われようだな。田口先生にも同じようなこと言われたけど」


そら学年主任のグッチーにつかまったら疲れもするよね。ちなみにグッチーってのは田口先生のことね田口の口といっつもグチグチと文句を言ってくるから、ここからグッチーね


先生は少しの間みんなと雑談してから授業に入っていった。相変わらず授業はわかりやすくて寝ているやつは一人もいない。髪が金髪だろうが口が悪かろうが俺たちにとっちゃいい先生なんだろうね




<<back     next>>



後書き


2007/10/11