No.01
「な―――にをしているか貴様は!!」
ゴフッ!!
痛そー・・・紺も怪我人の上なんかに座ってるから・・・自業自得だね
それにしても朽葉の蹴りはいつ見ても凄いなー
「ケガ人に追い討ちをかけてどうする!!!」
あっ紺復活?
「そりゃてめぇだ、この大馬鹿!!!も見てたんなら止めろ!!見ろ死んだぞ!!」
私は苦笑いしながら無理だという風に手を振ってみた。それを見た紺はタメ息をついて少年に向き直った
それにしてもあの蹴りくらってそんだけ元気な紺は凄いと思うよほんとに
少年は大丈夫なのかな?何かプシ〜っていってるし
「す、すまん少年大事ないか?お前、名は?ここがどこがわかるか?」
「う、うぅうん・・・と―――俺は六合鴇時で・・・えっと、大江戸幕末巡回展に来てて、その―――・・・!」
少年はそこまで言うといきなり布団から飛び起きふすまを勢いよく開けた
「どうした?」
朽葉の問いに答える余裕もないのか、呆然としながら空を見つめている
「・・・やっぱり―――うそだろ・・私にも見覚えがある・なんで!?ゴーグルもしてないのに・・・ここ・・・どこだよ」
混乱してるらしい少年に紺が声をかけた
「やっぱりお仲間か、どっかで見た顔だと思ったんだよ」
そういいながら少年の前にゴーグルを差し出しす
「あっ・・・」
「・・・ま、これ持ってる時点でうたがいようもないが・・・しかしまぁなつかしいな、それも俺のは二年前になくしちまったからなあ・・・やっぱり鵺の奴が鍵だな・・・」
紺は自分がこっちに来たときのことを思い出しているのかしみじみとつぶやいた。そんな紺を見てそういえば私もあれどっかやっちゃたなーなんて考えていると少年は何か思い出したのかいきなり声を上げた
「あ、ああ!!!お前―――・・・!!篠ノ女―――!!?」
「なんだ俺のこと知ってたのかお前」
って紺知り合いだったの?ん??そう言えば何か私も見たことあるような気がしてきた―――・・・あ!!六合くんだ!うわぁー懐かしいなぁそっかー六合君もこっち来ちゃったんだ・・・ついてないねぇ
なんて自分も同じ境遇の癖に他人事のようなことを思いながらパニクってる六合くんの方に近づく
「落ちつけ、落ちつけ。で、どうかしたか?」
「は、え、ひ、?」
「後ろ」
「後ろ?―――・・・さん!!?」
お久ーとでも言うように手を六合くんに向かって振ってみると何かよけい混乱したみたいにわたわたと変な動きをしだした
「何で!?何でさんも!?」
「なんだ、お前ら知り合いだったのか―――とりあえずお前は落ちつけって・・・まあ、どーせ時間はたっぷりあるんだ、何もあせること
はねぇ仲良くやろうぜ?この世界に閉じ込められた者同士な―――・・・」
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後書き
そういうわけで原作沿いの連載始まります
2007/11/25