第二話
「うわっ!やっちゃたぁ新の買わないとだめだなこりゃ〜」
床に落としちゃった携帯電話をおもいっきし踏んでしまった…携帯真っ二つぅと言う次第でございます。思いったたらすぐ行動。町まで携帯買いにしゅっぱーつ
私の家は森の中にあるから町まで降りるのは結構重労働です
相変わらずココはにぎやかだね。携帯屋さんはどこかな?
露店なんかを物色しながら携帯を売っているお店を探していると、いきなり空中に持ち上げられた
「君、この前の美術館にいた子だよね?」
「あぁ…金髪のお兄さん…」
なんてことだろ、一応仮にも忍びだったのに気配に全然気づかなかったなんて忍び失格だ。気ぃ抜きすぎたかなって言うかトレーニングさぼりすぎ?きっとどっちもだろうね。とりあえずどうやって逃げようかなぁ今度は警戒してるだろうから難しいな
「そんなに警戒しないでよ、別にとって食おうとしてるわけじゃないだから。そんなわけでちょっと話しない?」
何でこんなことなってんだろぉいや私がのこのこ着いてきたからなんだけどね。只今、金髪のお兄さんと二人、公園のベンチで二人でアイスクリーム食べてます。
「そう言えばまだ自己紹介してなかったね。俺はシャルナーク、シャルでいいよ」
「えっと、私はって言います。よろしくお願いします?」
「あはは、なんで疑問系なの?普通あんな出会いした人にのこのこ着いて行かないしよろしくなんて言わないよ。変わってるって言われない?」
笑われちゃったよ。しかも幻影旅団に変な子扱いされた―――流石の私でもちょっと傷つくよ・・・って言うより何がしたいんだろうこの人は?
「別に変わってるなんて言われたことないけど。それよりも何か私に用事?」
「用ってわけじゃないんだけどただに興味がわいただけなんだ。今日はどうしたの一人でお使いかなんか?」
「一人で買い物だけどお使いってわけじゃないよ。一人暮らしだから」
「へぇその年で一人暮らし?何か訳ありかな?」
「まぁ色々と」
「で、何買いに来たの?」
「何でそんなに知りたいの?まぁいいけど。携帯電話だよ」
「携帯?持ってないんだ?」
「持ってたんだけど壊しちゃって、だから新しいの買おうと思ってね。ねぇ、シャルって機械系強い?強いんだったらどの携帯がいいか教えてほしいんだけど?」
「いいよ。俺機械系は強いし、じゃあ買い行っか」
シャルはあっさり了解してくれて私の買い物に付き合ってくれることになりました。幻影旅団なんていう超S級犯罪者なのにいい人だなぁ。そんなわけで二人で買い物に繰り出しました
ん〜さっぱりわかんないね、前の携帯も適当に選んだから使いにくかったしね
「シャルどれがいいかな?」
「そうだねぇは操作は簡単なやつなほうがいいんだよね?それだったらこれなんかどうかな?」
シャルが選んだのはいろんな形がある携帯の中でまともな、普通の形の二つ折りの形態だった
「それどんな機能がついてるの?」
「これは防水・耐熱、全世界の言語翻訳機能とかがついてて容量も大きいよ。色も色々あってかわいいしね」
「そうなんだ。じゃあそれにする。色はねこれがいい!ありがとうシャル」
私が選んだのは濃いオレンジ色の携帯。それをレジに持っていって買い、シャルと店の外に出た時に
「ねぇ、せっかくだからホームコード教えてよ?」
「うんいいよ。じゃあシャルのも教えてね。ハイこれが私のね」
「俺のはこれね。何かあったら連絡して」
「オッケー今日は本当にありがとね。私一人だったらまたろくでもない携帯選んでったぽいし」
「あはは、そうだね相当機械弱いみたいだから。」
「そこまでじゃないよ!ちょっとだけ!!」
「はいはいわかりました、それじゃあまたね」
「うんまたね」
シャルと分かれて家に帰るために歩き出しました。はぁーまた歩くのか家遠いよ。町に住もうかな?でもだめかぁこんな子供一人じゃ貸してくれる部屋なんかあるわけないか…しゃーないトレーニングだと思ってがんばろ!
P.Sシャルの選んでくれた携帯はすっごい使いやすかったです
<<back
■
next>>