第三話







ルルルルルルル…ルルルルルルル…ルル


『もしもし』


「もしもーし?」


『あっ?ごめんねぇ』


「へ?何?どういうこと?」


『えっとねぇのことクロロにばれちゃった』


「クロロって誰?っていうか私のことばれちゃったって言うのはどういうこと?」


『クロロって言うのは美術館でのことぶら下げてた人だよ』


えっ?何言ってんですか美術館で私のことぶら下げてた人ってあの黒いお兄さんだよね?やばくない?めっちゃやばいよ。


『それで、今から時間作れる?』


「え、うん。暇してるとこだけど―――行かないからね絶対」


『よかったーじゃあ指定の場所まで来てね。待ってるから』


ツーツーツーツー・・・


「シャル!?もー人の話し聞いてよ!!」


そう言ってシャルが電話を切るとその後すぐに携帯にメールが送られてきた。地図だ、この場所に来いって事だよね?行かなきゃだめ?もしかして行かないとやばい?行かないとドウナルノヤラ…しゃーない行きますか。うぅ〜ヤダなぁ…って言うか二人ともこんな子供になんで興味持つのかな?実はロリコンか?…本人に言ったら瞬間にヤられそうだね。シャルは笑って流しそうだけど

















この辺のはずなんだけど、あっこのカフェか。


ーこっちだよ。わざわざゴメンねぇクロロがどうしてもって言うから」


「シャル!本当にいきなりだし!!」


「ゴメンゴメン。とりあえず座ったら?何か飲む?ここは俺のおごりだから」


「じゃあ飲む。えっとーアイスココアがいい」


「わかった。すみませーん!アイスココア一つ」


「ありがとう。で黒いお兄さん私に何か用?」


「クロロっていうんだ」


「は?」


「クロロ=ルシルフル、俺の名前」


「あ、はい、えっとぉ私はです?」


ってばまた疑問系だし」


「うるさいシャルは黙っててよ」


「はいはい。すみませんでしたっと」


横から口を挟んでくるシャルを黙らせつつ、クロロに向き直った。それにしてもこのひと前と本当に同一人物?何か全然違うんですけど。今日は髪の毛下ろしてるからか幼く見えるし、何より雰囲気全然違うじゃない!なんかちょい天然入ってそうな感じ?


「ふーん仲いいんだね?」


「え?仲いいのかな?」


「いいんじゃない?」


「じゃあいいのね。それでいい加減本題に入ってほしいなぁって思うんだけど」


「別に用ってほどじゃないんだけど興味があるんだよ君に」


またかい!二人とも何なのかねぇ確かに私は一般人より戦闘能力とかあるけど天下の幻影旅団様の目に留まるほど強かはないよ?


「興味って、シャルもそう言ってたけど私のどこがお気に召したんでしょうか?」


「うーん、そうだね。そういうとても子供だと思えない言動もだけど、オーラかな?君念使えるでしょ?そのオーラが違うんだ。」


「うん、念は使えるよ。けど私のオーラってほかの人と違う?自分じゃわからないなぁ」


「違うよ。何がとははっきり言えないけどオーラの雰囲気が俺らとは違う感じがする。」


「そうなんだー心当たりがないわけじゃないんだけどねぇ」


あれかなぁやっぱ異世界から来たからなのかな?私の世界じゃ念なんてなっかたのにいきなり使えるようになってんだもんなぁ。
けどこれって話したらまずいんじゃない?ん〜まっいいか。
信じられるような話じゃないし冗談だと思うかもだしね


「信じられるような話じゃないから聞き流していいからね。」


前置きをしてから自分が異世界から来たことを話した。








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