第六話
「すんませーん。誰かいませんかー??」
せんかーせんかー・・・
・・・声がこだましています。おっかしいなぁシャルは確かにここだって言ってたんだけどアジト。出かけてるのかな?しょーがないちょっと中で待たしてもらお。それにしても本当にここかな?思いっきり灰ビルじゃん。ホコリ積もりっぱなし、瓦礫も散らばりっぱなしで人なんか住める感じじゃないんだけど。まぁいいっか間違えてたら間違えてた時に考えよ。誰もいない廃ビルの中に入っていく。汚れがまだましな部屋を探して勝手に休ましてもらうことにした。ちょうどソファーを発見、ここいいよね?
「スー・・・」
「だれネこいつ」
「さあ?侵入者じゃない?何でこんなところで寝てるのかは知らないけど」
「じゃヤても問題ないネ」
キーン・・・
おわ!?何々どういうこと?何でいきなり攻撃されてんの私
「あのーどうして私は攻撃されてるんでしょう?」
「ふーんフェイタンの攻撃を防ぐなんてあんたただの子供じゃないね」
「いやいやそんなこと、そら普通の子供じゃいですけど別にあなたたちに危害を加えようとしてるわけじゃないんです。って言うかそんなんムリなんで」
「あんたバカじゃないの、そんなの信じられると思う?」
「そネ。怪しやつはヤればいいネ」
「ストーップ!本気で待ってくださいって!!私ねシャルに仕事頼まれてそれ届けに来ただけなんです!!」
やばいってこの人たち本気だ。やっぱ旅団て危ない集団だね。シャルとかクロロとかなんか普通にしゃべってたからつい油断してたよ。ってそんなことよりどうしよう!?
「ふーんとりあえずやってから考えるよ」
「わあー!!誰かヘルプミー!!」
「マチ、フェイタンこの子の言ってることはほんとだよ」
うぉ!?いきなり声が聞こえたと思ったら今はシャルに抱っこされてます。腕に座るような感じで。シャルって見た目結構細っこいのにやっぱり男の人だから力あるんだなぁと言うか旅団だから?この世界だから?いやこの世界だからってわけじゃないか、小さい時お兄ちゃんにこんな風に抱っこされてた気がするもんね。あぁダメだ混乱しすぎて思考が飛んでるな
「シャル?」
「うん?仕事のほうはどうなったの?」
「それはちゃんと無事完了したけど、もしかして最初っから見てたりしてた?」
「んー最初からは見てないよ」
「はってなによはって!じゃあどこからみてたのよ!?」
「がねフェイタンの攻撃防いだとこあたりからかな?」
「それほとんど最初じゃない!見てたんなら助けてよ本気で死ぬかと思ったんだから!!」
「あははは、無事だったんだからいいじゃない」
「全然よくなーい!!だいたいさぁ・・・
「シャル?そいつ本当にその子供の知り合いなの?」
マチさんとか言う女の人が私の話してるの遮ってシャルに疑わしそうに疑問をぶつけている。そらそうだよねこんな10歳前後の子供と天下の旅団様が知り合いなんて誰も思わないよね
「うんそうだよ。この子が美術館であったって言う例の子供」
「へぇー確かに面白そうな子だね」
「ワタシそんなのどでもいいネ。そいつ渡すネワタシがヤる」
「えーどうしようかなぁ?」
「神様仏様シャル様やめてくださいマジでそれだけは勘弁です」
「しょーがないなーって言うわけなんでフェイタンあきらめて。クロロも気に入ってるから手ださないほうがいいと思うよ」
「ッチ」
「団長まで?ふーんますます興味がわいてきたよ」
つーか皆さん私のことはほっといてください。異世界にトリップしたうえこんなデンジャラスな生活はいりません心からそう思うんでどうかお願いします。
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2008/10/11