何で一人称が私なんだ?どこぞの騎士かって話し方だしね子供らしくないね。それにしても警戒心バリバリだね、あれだ猫だしかも威嚇してる子猫。どうにか懐いてくれないものかな?
「調子どう?」
「・・・」
「んー傷からきてた熱は下がったみたいね。怪我のほうはヒールかけたってそんなはやく治る分けないか」
「・・・お前はエルフなのか?」
「何でそう思うの?」
「魔術を使っていたから」
「あっそらそっか魔術使ったらばればれよね。で、あたしはエルフだけどなにか?」
「別にただ聞いただけだ」
「そう、まだまだ怪我酷いんだからちゃんと寝てるのよ。あたしはご飯作ってくるわ何か食べたいものある?」
「・・・別に」
「後でこれはダメってのはなしだからね」
「・・・」
んーリクエストでなかったし昼ごはん何作ろうかな?そういえば最近スパゲッティー食べてないね、確かナスとトマトがあったから冷スパ作るかよしこれで決定
「クラトスご飯できたよー」
・・・
「ん?あっいないし・・・もしかして逃げた?しょうがないなー動けるような体じゃないくせに」
探しに行きますか、あの怪我じゃそんなに遠くに言ってないと思うけどね。本当に人に懐かない子だわ、あんな怪我してたぐらいだもんよっぽど酷いことあったんだろうね。それにしてもアタシってこんなに世話焼きだっけ?いっつもなら人が落ちてても拾いもしないしましてや自分で出て行ったら絶対放っておいてるね
「クラストークラストーどこーいたら返事してークラストー」
って自分から出て行ったのに返事なんかする分けないか・・・そんな遠く言ってないと思ったんだけどいないなーもしかして魔獣か何かに襲われちゃったか?そうでないことを祈ろう・・・
「おーいクラトスーいい加減出てこーい」
あれ?もしかしてあれか?
「また倒れてるし、よっぽど地面に寝転ぶのが好きなんだねクラトス君」
「っ・・・」
「はいはい、その状態で出て行ったらこうゆうことになるのはわかりきったことでしょ?まったく、怪我が治ったら出て行けばいいって言ったのに」
倒れているクラトスを起こすために伸ばした手を伸ばされた本人は思いっきりはたいた
パン
「いつっ・・・そんな思いっきりたたかないでよ。アタシのしてることはお節介だと自覚してるけどクラトス、君は今酷い怪我しててこんなとこにいたら1日と待たずに死んじゃうんだからアタシのこのお節介を利用しておいたらいいじゃない」
「放って置いてくれ!お前には何の関係もないじゃないか!!」
「もーだからー確かにアタシと君は何の関係もないかもしれないけど、なーんか放っておけないんだよねクラトスって。初めて見つけたときから放っておけないオーラが出てたもん」
「何だそれは!私はまじめに言っているんだぞ!!」
「アタシだってまじめだよ。だいたい今放っておくぐらいなら最初から拾ってないって・・・よいしょっと」
「な、何をしている!?」
いつまでも地面に横たわっているクラトスを横抱きに持ち上げ、いわゆるお姫様抱っこね。このぐらい体格だったらかろうじでアタシでも持ち上がるこれ以上大きくなったら無理だろうなー
「何ってお姫様抱っこ?そんだけ傷開いてたら自分で歩けないでしょ」
「歩ける!歩けるから降ろせ!!」
「あはは、顔赤いよぉ?でもダメー怪我も治ってないのに出て行った罰でーす」
「っ・・・」
人間不信な子猫もちょっとは懐いたかな?話し方が子供っぽくなくても警戒心バリバリでもかわいいかもって思えるようになった
家に帰って昼ごはんを食べようとしたらクラトスがトマトがダメってことがわかったのはまた別の話
03.懐くまでの日々
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2007/7/6
titlt by:DB.
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