「おーいクラトスー何してんの?」
「鍛錬だ」
「ふーん、剣扱えるんだ?でも病み上がりなんだからほどほどにね」
「ああ、わかっている」
「まぁちょっとだけならいっか。何なら相手しようか?」
「できるのか?」
「こう見えても剣の扱いは上手いよ」
昔色々やってたからそれなりに腕は立つと思う。剣以外にも槍、弓や棍棒も使えるし体術もそこそこ、こんな時代だから女だって強くなくちゃね
「どうする?」
「頼む」
「ん、じゃあ最初は軽く準備運動と行きますか」
そう言って木刀を構えた。クラトスは間合いを取って打ち込んでくる隙を計っている。このままこう着状態が続いてもしょうがないのでアタシは自分から打ち込んでいった。バカ正直に真正面から切り込んで言ったあたしの木刀はクラトスの木刀に止められて逆にそのまま流され、顔面めがけてつきが繰り出される。それをしゃがんでよけそのしゃがんだ体勢から足を出しクラトスの足を思いっきり払い、倒れたところに木刀を突きつけた
「アタシの勝ちね」
「・・・」
「あはは、すっごいしかめっ面」
付けつけていた木刀をはずし、クラトスに向かって手を伸ばした
「ほら、いつまでも地面に寝っころがってないの」
「は強いな、何かしていたのか?」
「うん、昔傭兵まがいのことしてたの」
「傭兵か・・・これからも鍛錬の相手をしてほしいのだが・・・」
「別にいいよ。ただしアタシは厳しいよ?」
「ふっ、望むところだ」
「よし話も纏まったところで家の中入るよ」
「なぜだ?稽古をつけてくれるのではないのか?」
「もー病み上がりだからほどほどにねっていったでしょ?今日は終わり不満そうな顔しない。ほら、中入るよ」
なんだかんだ言っても子供だね思ってること顔に出すぎ。話し方が偉そうで頑固で意地っ張りのうえ照れや。でもそれがかわいいとかもしかしてあたしって結構親バカ?まっいいか、かわいいのは本当だもんね。
05.養育日記
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2007/7/9
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