「もらった!虎牙破斬!」

「まだまだ!瞬迅剣!」

「ぐっ・・・」

「技の切れはよくなってきたけど技を出した後の防御がなっていない懐ががら空きね。そのまま連続して技を出すか防御するかは相手をちゃんと見て最善の行動をすること。実践だったら隙を見せたその時点でゲームオーバーだからね」

「わかった。もう一勝負だ」

「はいはい、夕ご飯の準備もあるから後一回だけね」


まったくしょうがないなーとかいいつつアタシも付き合ってあげるんだからしょうがないよね。でもあんな一生懸命な顔見せられたらダメなんていえないしさ。最近クラトスの腕も上がってきて時々ヒヤッとする場面もあるんだけどそこはなんでもない風な顔で誤魔化してる、年上のプライドだね。え?アタシが何歳かって?エルフだからそこそこいい年とでも答えとくよ


!考え事とは余裕だな!!」

「あはは、そうだねアタシが考え事しながらやっててもクラトスは一本もいれられてないね」

「っ・・・」

「悔しいのなら鍛錬あるのみってね。ほら、来ないのならこっちからいくよ」










「はーはー・・・ちょっとタンマ・・・って言うかそろそろ止めようよー後一回って言ってからいったい何時間してると思ってるの・・・」

「はーはー・・・まだまだ!」

「ムリ!もーダメ!あいにくアタシは君ほど若くないのだから今日はもぅ止め」

「む、はまだまだ若いと思うんだが?」

「お世辞ありがとクラトス」

「世辞ではない、本当にそう思っているんだ」

「そっかぁでもアタシ本当にもぅいい年だしねークラトス忘れてるかもしれないけど一応あたしエルフだし?」

「あっ・・・忘れてなどいない」

「・・・そういうことにしといてあげる」

「忘れてなどいないといっているだろ!」

「はいはい、でさーいい加減帰るよ?そろそろ夕ご飯の用意しなくちゃ」

「私はもう少しここにいていいか?」

「まだやる気?元気だね、じゃあご飯できたら呼びにくるからそれまでね」

「わかった」


だいぶ遅くなっちゃった、急いで夕ご飯の用意しないとね。クラトスもお腹空いてるくせにそれよりも鍛錬を取るとはアタシにはまねできないわ、さすが小さくても騎士。ってもうそんな小さくないか。拾ってきた頃に比べれば大きくなったなー考えればもうあれから3年たったんだ、まだ昨日のことみたいに思い出せるのに身長なんてアタシよりだいぶ低かったのに抜かされちゃったし力もクラトスのほうが強くなったもんね。前もめっちゃ重い荷物を軽々と・・・剣でも負ける日は近いのかもしれないわ。ほんと子供の成長ってはやいな




04.成長を目の当たりにする




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2007/7/12

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2008/9/25